SHIINBLOG

丸の内で働くアナリストのライフログ

お金に関して、専門的なこと身近なことを綴ります。

【悲報】2016年の個人投資家、収益がプラスになった人は全体の3割程度だった

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXMZO10504340Z01C16A2000000/

今年は多くの投資家にとってきびしいとしだったようですね。

今年の株と為替は以下の通りです
日経平均 1月4日18450円 →12月16日19376円
NYダウ1月4日17148.94pt→12月15日19852.24pt
ドル円1月4日120.38円→118.12円

このように平均はプラスなのに、個人投資家の7割はマイナスになっています。

一方で機関投資家や法人の多くは、プラスの収益をあげています。

いったい個人と法人で何が違うのでしょうか。

「手数料を優遇されている」
「良い商品を教えてもらっている」
「インサイダー情報が手に入る」

このようなことは、今の時代ではほとんどありません。

個人と法人の違いは、実は些細なことなんです。


それは「売買」について本当に真剣に考えているかどうか。


「どこで買えば低い手数料で買えるか」
「いつ、どうなったら、何割を売るか」

これらを稟議にかけたり、役員の承認をもらったりしながら考えていきます。

とにかく時間と手間をかけるんです。だから法人は衝動買いや狼狽売りをしません。実はこれがすごく重要なことなんです。

今年の11月、大統領選直後にたくさんの個人投資家が慌てて株を投げ売りました。売りが売りを呼び、結局その日の終値は1000円安。でも次の日の日経平均は1000高でした。
米株が上げるのを見て、慌てて手数料を払って買い直した人が多くて、不思議な気持ちになったのを覚えています。

株も為替も長い目で見れば、ある程度限られたレンジ内を行き来しているんです。
もし今日あなたが買いそびれた株が上がっていってしまっても、上がり続けることはありません。いつか誰かが売り始めます。そして安くなったら買えば良いんです。
もし下がってこなければ、円がなかったと諦めましょう。

無理して飛びつくから怪我をするんです。

「悪そうなニュースが出たから、急いで売ってしまおう!」

「マーケットが過熱して上がっていく。高いところだけど買ってしまおう!」

こういった勇気ある行動が投資の失敗を招きます。
逆に、この2つにさえ注意をすれば、あなたの勝率は個人投資家ではなく法人投資家に近づきます。


投資は大切なお金を預けるものです。
絶対に慌てちゃいけません。売りも買いも、どっしり構えてしっかり考えて行動することが大切なんです。