SHIINBLOG

丸の内で働くアナリストのライフログ

お金に関して、専門的なこと身近なことを綴ります。

日本人はみんな投資をしよう!

僕は金融機関に勤めているからかもしれないですけど、
日本人はみんな投資をするべきだと思っています。


真面目に会社に勤めていれば、誰でも老後までに十分な貯えを準備できる国ではなくなってしまったからです。
これから先、残念ながら税金や物価は上がるし、年金や社会福祉は減らされていきます。
少子高齢化って本当に怖いですね。

 

 

社会人は誰しもが「お金を稼ぐため」に、何かを投資しています。
多くの場合は「労働×時間」でお金を稼ぎます。
お金を稼ぐため、自分の体力と時間を売って頑張って働いていますよね。

 

投資とは「お金×時間」でお金稼ぐことです。
自分だけじゃなく、お金にも働いてもらうのです。

具体的には株や債券、投資信託を買うんですが、
株に投資→その株式会社に働いてもらう
国債に投資→その債券発行国民に働いてもらう
という感じです。

 

 

「投資はギャンブルみたいなもの」

という人がいますが、全然違います。
両者の決定的な違いは「付加価値を生んで成長しているかどうか」と「時間」という概念の有無です。


「付加価値を生んで成長しているかどうか」

ギャンブルは胴元に一旦お金を預けて、手数料を引かれた後に再分配される金額を取り合うだけ。世の中に付加価値は生みません。

一方で、投資は会社や国にお金を預けて、それを元手に働いてもらうものです。投資されたお金は研究開発費だったり、人件費だったりに変化していきます。
得られた利益は投資家に還元されます。
ギャンブルのようなお金の取り合いではなく、付加価値を生んで、その利益を享受するものです。

 

「時間」の重要性

株や債券でもギャンブルになることがあります。
それはデイトレードやFXのような短期売買。

会社にお金は預けるけど「時間」は与えない投資手法です。会社や国家が利益を上げ成長することなんて待ちません。「上がったら売って下がったら買う」というシンプルな考えのものです。
これを言い換えると「大勢が買ったら売り、大勢が売ったら買う」となります。

「高いところで買った人は損をし、安いところで買った人は得をする」ので、ギャンブルと同じお金の取り合いですね。これは投資ではなくギャンブルです。

時間を活用した投資は、お金の取り合いではありません。
投資をされた会社が、それを元手に付加価値を付けた商品を生み出し、納得した消費者がそれを購入する。それで上がった利益を「配当」として投資額に応じて投資家に還元します。


余談ですが、還元された配当をさらに投資することを「再投資」といい、これを行えば「複利」も取ることができます。
「複利」が機能し始めると、時間の経過とともにお金は急速に増えていきます。

 


本当の投資とは、消費者も会社も投資家も儲かる仕組みです。
重要なのは、ポテンシャルのある会社に「付加価値」を生むための時間と元手を提供すること。
それだけすれば、あとは勝手に会社とそこの職員が働いてくれます。

 


これからの日本では、自分の稼ぎだけで老後に備えるのは自殺行為です。
怖いとか面倒くさいとかは理由になりません。

 

怖ければ、勉強して信頼できる投資先を見つけましょう。投資先を知れば恐怖は減ります。
ブラジルとか新興企業とか複雑な投資信託とか、よく分からないものに投資するから怖いんです。

 

面倒くさければ、今の稼ぎだけで将来安泰と言えるのか考えましょう。
今の勤務先や自分のスキルは、老後の貯蓄を作れるほど信頼に足るものですか?
もし不安があるならば、今のうちに少しでも働いてお金を稼がないといけません。その時にはお金にも働いてもらいましょう。

今は多くの金融機関が「ロボアドバイザー」のサイトを作っています。これを参考にすれば、放っておけるポートフォリオが組めますよ。

 

NISAとかiDeCoとか、政府は必死になって国民の投資参加を推進しています。

これは「国が支えられないから自分たちで準備しろ」ってことなので情けないなとも思いますけど、確かに国には支えてもらえなそうです。将来のために、みなさん投資に挑戦してみましょう!

2016年のふるさと納税はここにしました!

2016年のふるさと納税、皆さん有効に活用しましたか?

我が家もようやく選び終わりました。

 

今年の最重要ポイントは
コスパな食品

 

ワンストップ制度を使うために以下の5自治体に絞りました。

白米(福島県会津美里町
玄米(福島県湯川村
牛肉(宮崎県都城市)
野菜(鳥取県
魚の干物

偏りなく、実用的なものが選べました。
一つずつレビューをしていきます。

 

白米(福島県会津美里町
30000円寄付で特Aのコシヒカリが60kg。
1か月毎に10kg、年6回に分けての配達をお願いしました。
Amazonやネットスーパーで同ランクのものを頼むと10kgで5000〜6000円程度はしますし、定期的に配達してくれるので注文の手間や重たい思いをしなくて良いので、すごく楽です。
炊き上がりはふっくらとしてすごくいい香りがします。ふるさと納税は、毎年この美味しい米をもらうためにやっています。来年もよろしくお願いします。


玄米(福島県湯川村
30000円寄付で60kg
白米と同様、コスパ、手間の面で最強です。
我が家では玄米と白米が交互に10kgずつ毎年配達されます。玄米なので味はわかりにくいですが、スーパーの玄米と比べると違いは歴然でした。この玄米のおかげで美味しくダイエットが出来ています。

余談ですが、この湯川村へは去年も寄付をしていて、愛着が出たため今年は視察旅行に行ってきました。のどかでとても素敵な場所でした。
もちろん来年もリピートします。

 


牛肉(宮崎県都城市)
1万円ですき焼き用牛肉 + 焼肉のタレ

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ふるさと納税ランキングでは常に上位の都城市
ものすごく上質な肉が届き、驚きました。
ランクでいうと、食べログ3.5の店で特上肉を頼んだくらい。
サシが綺麗に入り、口の中でサラッとほどける感じで、全くクドくない上品な肉でした。量も夫婦ではとても食べきれないくらいで、満足度はとても高かったです。
米のように無いと困るものではないのでリピートするかは分かりませんが、ふるさと納税では屈指の高コスパ、高品質な商品なのでオススメです。
我が家のようにテンション上がって一気に食べてしまうのではなく、冷凍して正月やクリスマスなどのイベント用に取っておくのが良かったかもしれません。それくらい良い肉でした。こういうのを両親に食べさせてあげたい。

 

 

野菜(鳥取県
5000円で野菜詰め合わせ8品

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今年の春、野菜の値段が安定している時期の注文です。詳しくは画像を見ていただきたいのですが、コスパも品質も普通でした。
野菜の詰め合わせをふるさと納税で頼むのは難しいと思っています。
野菜は単価が低いため品数を多く入れないといけませんが、そんなに多くの特産品はありません。
地域によっては特産でもないものを品数稼ぎの為に入れることもあるので、「地方の名産で上質な野菜」をイメージして注文すると拍子抜けすることがあります。
もちろん家計の助けにはなるので、すごくありがたいんですけどね。贅沢を言って申し訳ないです。

でも、自分では買わない野菜が送られてくるのは楽しかったです。
複数の自治体が「5000円で野菜詰め合わせ」をやっているので、来年は別の自治体に寄付してみようかな。

 

 

魚の干物
今年最後に注文する予定の商品です。
魚に関しては、「質」と「量」のどちらを取るかで悩みました。

「質」重視なら、ハタやクエなどの超高級魚を頼んで贅沢に楽しめるし、

「量」重視なら、ふるさと納税情報誌などで有名な「佐世保の訳あり干物4kg」などを頼んで家計の助けにできる。

 

 

妻と相談し、今年は超高級魚路線で行くことにしました。東北か北陸か中国四国か。すごく楽しみです!

届いたら詳しくレビューをします!

 


ふるさと納税には賛否ありますが、今ある制度を有効活用することはとても大切なことだと思います。
面倒だったり、制度に反対などで体験したことのない人は、試しに一度やってみても良いのではないでしょうか。

【いまさら】米大統領選挙の世界への影響を考えてみた

トランプ氏が大統領選に勝利してからもうすぐ一か月、だいぶ落ち着いてきたので金融マン的目線も入れながらまとめてみます。

 

 

世界は多極化の時代に向かい、世界の勢力図が変わる。G7、G20ではなく、G0の時代へ。

ここ数年の世界の動向を見ると、オバマアメリカは世界の警察官になりきれていませんでした。

 

中国、ロシアは先進諸国の意見に耳を貸さず武力行使を含む平和維持を主張し、兵力増強を続けた結果、現在では兵力で西側諸国を上回ったと言われています。

英語を公用語とするフィリピンのデュテルテ大統領は、米国大統領に「地獄に堕ちろ」と英語で言い放ちました。

 

インターネットの発達でグローバル化、無障壁化があらゆる面で進んだ結果、強く大きい国に住むことは大きなメリットではなくなり、税制や労働者の高い賃金などデメリットが目立つようになりました。

 

2016年も気付けば12月ですが、今年は英国国民がEU離脱を望み、米国国民が世界の警察官の座を放棄することを選択した歴史的な年でした。

 

2017年、世界動乱の舞台はオーストリア、オランダ、イタリア、フランス、ドイツに移っていきます。これらの国々で大きな国政選挙が行われます。当然、EU離脱を公約に掲げる候補者が登場してきます。

 

特にドイツの動向には世界の注目が集まります。メルケル首相への風向きが変わりつつあるからです。

移民問題を抱えるメルケル首相にとって、トランプ氏の勝利は大誤算でした。

 

トランプ氏とメルケル首相の関係

 

メルケル首相の最も大きな功績に、対ロシアの経済制裁があげられます。2014年に彼女はEU28カ国をまとめ上げ、シリア、ウクライナに侵攻していたロシアに経済制裁を行いました。

 しかしトランプ氏は当選後早速プーチン大統領と電話会談を行い、「関係改善をした」とコメント。その直後にロシアはシリアへの空爆を再開しています。

 

 http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASGM15H7Q_V11C16A1FF1000/

 

ドイツ経済は自由貿易に支えられています。また歴史的に財政規律を重視する国家のため、国資大盤振る舞いの景気刺激策などは行いません。それに移民に対する考え方でも、トランプ氏とは噛み合わなそうです。

 

 米大統領選にトランプ氏が勝利した際に、世界中の指導者がトランプ氏の勝利に祝福の声明を出すなかで、メルケル首相は挑発的な声明を送っています。さすがですね。

 

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/219486/111100022/

 

鉄の女メルケルは本当に百戦錬磨ですから、トランプ氏にしっぽを振ることは考えにくいです。外交、経済、思想など、様々な面で米独は対立することになるんじゃないでしょうか。

ユーロは対ドルで売られ続け、大統領選後に年初来安値をつけましたし、大注目です。

 

 

日本への影響

短期的な見方では、米国の景気誘導策や財政出動FRBの利上げにより、円安は進み、デフレに歯止めがかかり、好景気が訪れるとポジティブな観測がされています。

 

中期的にはTPPの破棄やNAFTAの見直しといった保護主義の流れがグローバル企業や家計消費、イノベーションの創出にダメージを与えるかもしれません。

 

安倍首相の外交手腕、バランス感覚は近年の首相では相当優秀な部類に入りますから、世界の潮目が変わる難しい時代ですが、何とか頑張ってほしいですね。

 

投資家への影響

上院下院ともに共和党が獲ったので、政策面がより不透明になりました。公約はあてになりませんし、しばらくはボラティリティが高まりそうです。

FXとかの超短期的な売買はすごくやりがいありそうですね。

 

でも中長期では、かなり怪しいと思っています。

 

確かに世界の株価は上がっています。

 

「そんな過激なことはできないよ。なんだか良い大統領になりそうじゃん。」と思う人が世界中に増え始めていること、手始めに行われる税制改革は、富裕層が大好きな減税であること、あと財政的なことが理由ですね。

 

でも、大統領選直後の株価とその後の株価は真逆になる場合が多いんです。

 

ルーズベルトトルーマンオバマといった小学生の教科書にも載るような大統領が選ばれた直後の世論は悲観的で、株価は大幅下落しましたが、その後にそれ大相場を形成しました。その逆のケースも何回も起きています。期待値が高くて、蓋を開けたらダメ大統領のケース。公約なんて全然あてにならないんです。

 

今のご祝儀相場に中身(経済成長・景気拡大)が伴うかどうかは不透明です。漫然とした期待感に包まれ上昇を続けるマーケットですが、閣僚人事が決まり、1月20日に正式に大統領に就任。その後100日間の通称「ハネムーン期間」中に政策が明らかになるにつれて、一喜一憂を繰り返すでしょう。

 

金融マンが株を勧めてくるタイミングですが、調子に乗りすぎたり、高値を掴んでしまわないように注意しましょうね。

 

ちなみに、もし保護主義貿易が行われても、中長期で米国経済はトランプの言うように強くならないとの見方があります。

ピーターソン国際経済研究所によると、トランプの保護主義貿易によって米全体では480万人の失業者が出て、米国経済は深刻なリセッションに陥るとされています。

これはきっとその通りですよね。中国が米国の製造する旅客機を買わなくなったら、シアトルの経済は壊滅しますし、その逆も然り。

世界はグローバル化してますから、それに逆流することは痛みを伴います。

 

 

トランプという人物について

 

政治や経済については素人だし、人脈も不足しています。選挙時に彼を支援していた人物だけで組閣をすることは不可能でしょう。

閣僚が徐々に明らかになってきていますが、

「トランプ候補に仕えるのは嫌だったが、米大統領に仕えるのはOKだよ。」

という人材が今後どれだけ出てくるかが重要ですね。

 

しかし、思想や公約は筋が通っています。

 

任期中は「メイクアメリカグレードアゲイン」を本気で実行するんじゃないでしょう。

書籍「マスコミが報じないトランプの秘密」を読むと、米国が彼に何を期待しているのかがよくわかります。

決して鳩山民主党のように「やらせてみるか」で選ばれたわけではありません。米国が彼をリーダーに選んだことで、本当に世界の潮流が変わるかもしれません。

期待と不安が入り混じっていますが、世界の歴史が変わる2017年が始まるのが、少し楽しみです(笑)

このブログについて

当ブログ「丸の内で働くアナリストのライフログ」は、丸の内で働く金融マンが主にお金についての情報を取り上げるブログです。専門的な話題から身近な話題まで、幅広く取り上げていきます。



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